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2008-12-09-Tue- [シリーズ]その時あなたは 2.テロの恐怖①~NBCテロの脅威~

[シリーズ]その時あなたは
2.テロの恐怖①~NBCテロの脅威~

 世界を脅かすNBCR兵器。テロが世界中で横行する中で、この恐ろしい兵器が大規模に使われる可能性が高まっている。今回は、これらの兵器がどれほど恐ろしいか、対処はどうすべきかということに主に焦点を当てて紹介していく。また、今回は個々の説明を深くせず、「その時」に焦点を当て、概要を述べるに留まることを先に述べておく。


●NBC兵器とは

 Nuclear(核)、Biological(生物)、Chemical(化学)兵器のそれぞれの頭文字をとってNBC兵器という。NuclearをAtomicとしてABC兵器ともいう。これらにRadiological(放射能)兵器を加えたものを大量破壊兵器と呼ぶ。


●核兵器・放射能兵器 Nuclear Weapon & Radiological Weapon

 核兵器がテロリストの手に渡れば、地球上どこでも核攻撃の危険性が一気に高まる。現在テロリストの手に核がわたっているかどうかはわからないが、冷戦終結時にロシアの核がいくつかなくなっているということも言われており、世界中で核兵器が完全に管理されているわけではない。ただ、核兵器とひと括りに言っても、テロリストや「ならず者」の手に渡って脅威となるのは小型化された核兵器である。わたらずとも、独自に開発されることもある。小型核兵器が脅威になるのは、かばんに入れて手軽に持ち運べるようになるため、テロリストはいつでもどこでも好きな場所で攻撃を行うことができるようになるからである。もし、都市において核による攻撃があった場合どうしなければならないのか。それを見ていきたい。

 まず、付近で爆発が起きた場合に真っ先に核攻撃の可能性を疑ってほしい。核攻撃は通常の爆発と異なる点がいくつもあるが、もしかすると放射性物質を撒き散らすダーティボムの可能性も考えられる。ダーティボムは放射性物質などを通常爆弾に詰め込み、爆発させることで放射能汚染や社会的混乱を引き起こすために使われるものである。特にこれは小型核兵器よりもテロリストによって使われる可能性が高いのではないかと考えられている。それは、単に放射性廃棄物や放射性物質を手に入れるだけでそれなりの効果を得ることができるからである。テロリストにとっては効果的なものである。とにかく、もし爆発が起きたらそれを疑い、爆発による熱線や爆風での被害を受けていないならば屋内に退避しなければならない。付近に地下施設がある場合はすぐさま地下に入り、汚染から逃れなければならない。地上攻撃であれば爆発後に核の灰が降ってくる。これは放射性物質であり絶対に触れることから回避しなければならない。屋内退避が遅れて、どうしてもまだ表にいなくてはならない場合は、マスクなどを着用して灰を吸わないようにして極力灰を避けるようにする。退避後に汚染された衣服などは、灰が肌に触れないように切るなどしてビニール袋などに入れて処分する。堅牢な建物の屋内にいれば、爆発の直接被害を避けられるのとともに、被曝からも逃れることができる。完全ではないが、屋内にいたほうがよいということは経験からも証明されている。屋内では外界との接触を防ぐためにドアや窓を締め切り、目張りをすることも必要かもしれない。ただ、できるだけ屋内でも奥の奥に留まらなくてはならない。

 地下に退避した後、すぐに表に出てはならない。放射線が満ちている可能性があるため、そのままそこにとどまることが賢明であろう。しかし、一刻も早くそこから逃げたいという気持ちが働くであろうし、被曝を避けるためには地下であってもできるだけそこに留まらないほうがよい。ではどうすればよいか。東京では幸い地下鉄網が張り巡らされている。その時点で地下も破壊されて汚染されていれば移動はできないが、これを使って郊外に退避することは理論上可能である。


●生物兵器 Biological Weapon

 生物兵器は細菌やウイルスなどの病原体と毒物である毒素に大きく分けられる。天然痘、ペスト菌、炭疽菌、ボツリヌス毒素などが挙げられる。生物兵器は費用対効果に最も優れているとされる。簡単なことを言えば、現在多くの人が耐性を持たない天然痘などに感染した工作員が航空機に乗り込むだけで簡単にテロを起こすことができるのである。しかも、新型インフルエンザと同じように次々と感染が拡大して行けば、社会活動は停止する。そして、恐ろしいのは人工的につくられた生物兵器である。現在の人類に耐性のないものを人工的に作り出すことで、テロを実施する側以外の人間はワクチンが無いために新型インフルエンザとは比にならないほどの被害を受けることになるであろう。

 生物テロが起きたことを認識するのは非常に難しい。それは人に症状が出てみないとわからないからである。場合によっては新型インフルエンザとの区別ができないこともあるかもしれない。ただ、何かが散布された、被害状況が加速度的に悪化している、被害が一極集中しているなどの特徴が確認されれば生物テロが起きたことを確認することができる。それにも時間を要するため、危機管理上は非常に難しい判断を迫られる。

 不審物を確認した場合、すぐさまそこから退避することが必要である。米国で起きた炭疽菌事件のように、不審な郵便物が送られてきた場合は開封せず、かつすぐに処分せずにビニールなどで包み、すぐに警察に通報しなくてはならない。万一中の不審物が出てきた場合は、処理をせずに何かで覆い対処する。実際に付近で生物テロが確認された場合は、その場から迅速に退避するとともに感染を防ぐためにマスクなどを着用し、手洗いなどを繰り返し行って汚染を排除することが必要である。

 生物兵器にはインフルエンザなどと同様に潜伏期間が存在する。数時間のものから数ヶ月にまで及ぶものまである。


●化学兵器 Chemical Weapon

 化学テロは化学物質を散布したり、直接体内へ注入することで行われる。日本では実際にオウムによる化学テロが起きている。化学兵器は生物兵器と並んで費用対効果が高いことから、使用される可能性が高いとされる。

 化学テロが行われたことを認識するのは生物兵器と同様に難しい。周囲の異変(動植物、人、臭い、不審物、不審行動など)を察知して行動する必要がある。危険を感じたらその場所から迅速に退避し、安全な屋内に退避するとともにドアや窓を閉めてさらに目張りなどを行うと防護効果が高い。そして、NCRと同様に汚染された服などは肌に触れないように脱いでビニール袋に包んで密閉することが望ましい。また、すぐに効果がでてくる化学兵器とは反対に、生物兵器の潜伏期間のように日数を経てから効果がでてくる化学兵器もある。これはどこでどのようにテロが行われたのかを特定することが非常に難しい。すでに我々もそういった化学物質に接触している可能性もある。


●総括

 ある程度の脅威と対策はわかっていただけただろうか。これまで挙げてきた兵器がいつ日本で使われてもおかしくない。そこで、明日のテロの恐怖②では日本国内でのテロについて紹介していきたい。





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