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Nの軍事ブログ

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2008-11-08-Sat- コンゴに目を向けよ 自衛隊海外派遣とは

 どうしてコンゴに目を向けない!今、日本国民はコンゴの状況を理解しているのか?遠いアフリカの僻地のことなどどうでもいいのか?要請がなければ動けないのか?選挙に不利になるからといって、アフリカの民を無視するのか?イラクや北朝鮮やテロ特に関わるアフガニスタンと同じようにコンゴの緊急事態も重要ではないのか?凄惨な現場を見るがよい!

CNN Cease-fire holding in Congo, U.N. official says

CNN Calls for humanitarian corridors in Congo



DR Congo clashes



DR Congo insight


Nの司令部特集ページ コンゴ戦闘激化


 コンゴで起きた戦闘により、大量の難民が発生している。またか、とアフリカにおける内戦の連続を軽視してはならない。今こそ日本は早急に何らかの措置を考えるべきである。民間の支援は限界がある。今回の場合、特に危険であるため、活動を行うことができるとすれば自衛隊しかない。Nとしては現行法制上での自衛隊の海外派遣には反対だが、今回はなんとしてでもギリギリの範囲内で人道支援活動を行うべきである。

 1994年、ルワンダ内戦によって発生した難民がザイール(現コンゴ)やケニアなどに逃れていた。日本は国際平和協力法によって自衛隊を現地に派遣した。ザイールのゴマなどで医療、防疫、給水、空輸などの活動を約400名体制で行った。また、現地での活動を円滑に行うために連絡調整要員が総理府、防衛庁、外務省から派遣された。医療活動においては、医官が10月から12月にかけて約2100人の診療を行い、約70件もの手術を実施した。日本ではあまり診療されない病気やエイズへの感染の恐れがある危険で困難な状況の中、自衛隊は見事に任務を完遂した。
 任務の中、現地で日本のNGO(アジア医師連絡協議会 AMDA)のトラックが襲撃されるという事件が起きた。その際、部隊指揮官であった神本光伸陸将補(当時)は襲撃されたNGO職員を輸送するという決断を下した。しかし、その後朝日新聞などは「このような活動を契機に、なし崩しに任務が拡大されるのではないかという懸念があがっている」といった趣旨の報道を行った。このような報道を受け、神本氏は「自国民を救助して批判されたのが辛かった」といったことを報道番組で述べた。

 14年前の自衛隊のこの活動は非常に立派なものであった。しかし、この部隊派遣が円滑に決まったわけではない。国会では、もっていく機関銃を1丁にするか2丁にするかといったレベルが低いというか、現場のことなどまるで考えていない馬鹿らしい議論がまじめに行われていた。そして出た結論が拳銃や小銃に加えて、機関銃1挺を装備した82式指揮通信車1両のみの派遣。政治家たちは現場の自衛官を虫けらのようにしか思っていなかったのであろう。こんな軍事を知らない政治家が日本を動かしていると思うと背筋がぞっとしてくるのはNだけであろうか。

 今、もし「自衛隊コンゴ派遣」が国会で話し合われたらどのような内容になるであろうか。まず、派遣するかどうかでもめるに違いない。第一、コンゴのことなど全く話しに出てこない。外務省や防衛省の役人は一体何の仕事をしているのだろうか。水面下で何か行われているというのだろうか。外務省の役人はもとより興味はないし、防衛省の人間は今何かを言えばたちまち「文民統制の危機」と騒がれるだけだから何も言わないといったところが正直なところだろうか。政治家もほとんど関心を示さない。そして、大臣からも何もない。全く役に立たない政府である。「平和協力国家」として日本は歩んでいくと前総理大臣と今のなんとか総理大臣は言ったのではなかったのか?あれはNの空耳だったか?ご都合主義の「平和協力国家」なんて即刻やめてしまえ!うわべだけ、口先だけなら国家なんかやめてしまえばいいのに。本当にNは怒っている。どうしてここまで日本という国は堕ちてしまったのか。少なくとも現政権を担っている自民党は党利しか考えていないことがよくわかる。一方、民主党もまるで同じである。ダンマリを貫いている。結局こんな政党しか日本にはなかったのである。世界のことなどどうでもいい。日本のこともどうでもいい。政策なんてもっとどうでもいい。自衛隊は単なる票田。とにかく票にならない軍事は語らず、自分の党が選挙で勝てばあとはどうでもいい。極端に言えばそんなとこだろう。

 海外に派遣される自衛隊部隊を見ると、かなり危険な状態である。武器は使えない、政府が文書にした行動しかできない。まるで、「あんたらなんか死んだってどうでもいい。勝手に死になさい」と言っているようにしか見えない。ルワンダの件では「機関銃1つに装甲車1両」が加えられたことで少しは武器が増えたが、イラク派遣や現在活動中の補給支援活動にしても武器使用がかなり制限されている。Nは他の軍隊より自衛隊のほうがよほど危険な活動をしていると思う。ほぼ丸腰で戦地に赴かなければならないからである。そんな中、武器使用すら認められない「タンカー護衛」に海上自衛隊を借り出そうとしている。そして、現場指揮官として行く自衛官の覚悟には頭が下がる。彼らは口には出さずとも、部下に危険が迫れば法を犯してでもあらゆる手段を使い、さらに同胞が近くで危機にさらされたときは迷わず救出に向かうのではないかとNは思う。もちろんそれなりの部隊行動基準(交戦規定 Rules of Engagement)はあったであろうが。しかし、これらの行動を起こせば、結局本国に帰って法を犯したとして裁判にかけられ、普通の国では当たり前のことをした英雄のはずなのに、日本ではそれが犯罪者として扱われる。それだけのことを想定し、覚悟をもって現場指揮官たちはその職を受けているのである。彼らはどこぞの軍司令官より強い覚悟を持っているとNは思う。であるからして、イラク派遣のときの佐藤正久1等陸佐(当時・現参議院議員)の「駆けつけ警護」発言や、田母神俊雄航空幕僚長たる空将(当時)の「そんなの関係ねぇ」発言が出てくるのである。彼らは海外派遣される自衛官の、そして指揮官の苦悩を知っている故にああいったことを言うのである。それを国民は全く理解せず、単に「文民統制の危機」として片付けてしまっているのである。キャリアを危険にさらしてまで発言している自衛官がいるというのにそれを契機にしようと誰もしない。こんなことでは自衛隊や日本の安全保障体制を変えることは到底できない。それどころか、空幕長論文を受けて、「自衛官は物を言うな」体制が完全にできそうである。自衛官はそれを遵守するであろうが、安全保障のプロとしての意見が表にますます出なくなってしまうのは残念なことであり、日本の防衛政策を後退させる原因になるであろう。もう、日本人は国内テロでも起きなければ変わることなどできないだろう。ただ、サリンでも日本人の危機意識は変わらなかったことを付け加えておこう。

 コンゴの件に戻るが、始めのほうで今回はギリギリの活動をすべきだと主張させてもらった。自衛隊の皆さんには申し訳ないが、今回だけは際どい武器使用でコンゴに行ってもらいたい。行ってください、お願いします。何をするかと言えば、物資食料輸送・配給、給水活動、難民保護、難民避難支援などである。「難民と自衛隊部隊に攻撃をするあらゆる勢力に対して我々は武力を行使する。それ以外には我々は干渉しない。」といったようなことを明言し、派遣しなければなるまい。ただ、難民が攻撃された際に自衛隊が武器を使用できるかといえばできないだろう。そこがやはり問題点としてあがってしまう。アフリカにいる難民さえ救えなくて、何が「平和協力国家」なのだろうか。平和協力すらできないではないか。人道支援には常に武力攻撃の危険が伴うのは誰が見ても明らかである。それをまやかしの言葉でごまかしても無駄である。自衛隊が活動する範囲は少なくとも正当防衛圏内にしなければ人道支援さえできない。再三繰り返すが、真剣に考えていただきたいと思うばかりである。


 最後に、ルワンダ難民救援で派遣部隊指揮官を務めた神本氏の言葉をいくつか紹介して終わりたい。また、彼の著書も紹介しておく。



「安全に関しては非常に気を配ってます。隊員が危険な状態にならないように 早め早めに指導しております」


「いつ何があるか分からないという緊張感を80日続けた。その結果4時間(睡眠)が体内時計に刻み込まれた。武器が使用できない。当時は正当防衛、緊急避難のみ、武器使用は隊員個人の判断だった。部隊長として守るすべがない。我々は与えられた条件で運用する立場なので、当時はコメントできないし、する気もなかった。しかし、経験者、個人的立場で言えば、もっと現場の視点に立ったことを議論して欲しい。」


「経験者、個人的立場で言えば、当時は派遣する側の論理。しかし、現場は機関銃1丁、2丁で人が死んだ場合は誰の責任になるかということを意識せざるを得ない。指揮官はいつも最悪の事態を想定して行動しなければならない。当時も死人が出る事は覚悟していた。じゃあ、死体袋はあるのかといえば、当時はなかった。じゃあどうするか?冷凍車を空けて遺体を安置する、その後に段取りを整えるしかない。そこまでは覚悟を決める」


「“すぐ帰れ”っていうのは一番困るんです。あるいは“一時避難しろ”。避難したら略奪に遭って、宿営地もなくなってしまい、(活動が)再開できません。自衛隊は1人、2人の死者が出ても動揺してはいけない。国を守る集団ですから。」


「我々組織、装備を持っています。技術もあります。権限が有るか無いかです。権限なき集団は何でしょうか?権限なき集団が行動すれば犯罪者になるだけです。我々の活動の根拠法規だけはしっかりして欲しい。それが現場の声です。」


「十八日午後、私は六本木の陸幕の広報室にいた。ゴマで顔見知りのK記者に、これからルワンダ難民救援活動の特集を組むところだったのだが大震災でそれができなくなった、と申し訳なさそうに告げられた。事態はさらに急展開した。三月にオウムサリン事件が発生し、ルワンダ難民救援隊の活動は、メディア的には総括されることなく過去の話になってしまった。」





ルワンダ難民救援隊ザイール・ゴマの80日 [我が国最初の人道的国際救助活動]ルワンダ難民救援隊ザイール・ゴマの80日 [我が国最初の人道的国際救助活動]
(2007/04/25)
神本 光伸

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法的根拠なき軍隊の苦悩ですね。「解釈」といって有耶無耶にしていますが、自衛隊は紛れもなく旧帝国軍隊を継ぐ存在です。もののふは自らが衛るものを正しいと信ずるからこそ命を懸けることができるのです。佐藤さん田母神さん其他自衛官諸士もだからこそああ訴えるのです。ごみくずで無能な政治家どもと崇高な軍人達の精神の差異に落胆します。
せめて、自分らは悠久の歴史をもつ日本国の代表なりとの気概をもって、日本国軍隊の地位の法的根拠を定めて欲しいです>>自民党

2008/11/09 12:41 | 玉 [ 編集 ]


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