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Nの軍事ブログ

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2008-11-09-Sun- 空幕長更迭から考える 「本当の」私的見解

 航空幕僚長であった田母神氏がその職からいなくなったことは自衛隊の将来にとってどう影響があるのか。

 田母神氏は、航空自衛隊による中東での輸送活動が違憲であるという判決が出た際に現場で任務に従事する隊員の気持ちを代弁し、判決は現場にとって任務を遂行する上で関係ない、という趣旨で「そんなの関係ねぇ」という発言をした。これは空自トップとして士気の維持をはかるうえで正に必要だった言葉ではなかったか。Nも現場自衛官の気持ちを考えると、あの司法判断はいただけない。何故なら、彼らにしてみれば単に上層部から命令を受け、自衛官としてそれに従い、命をかけて家族を祖国に残しながら任務を遂行しているにも関わらず、その活動を否定されたに等しいからである。違憲判断が出たのは政府が憲法解釈によって憲法を曖昧なものにしているからであって、命令に従った彼らが悪いのではない。田母神氏はそれを自分の地位を危うくしてまで空自制服組の最高位として指摘したのだろう。Nとしては、今の制服組にはあまり見られない信念をもった方であるという印象を受けた。

 また、田母神氏は自衛官として初めて東京大学の安田講堂で講演し、人気を示した。そして、講演の最後に次のように語っている。
「将来リーダーとなる東大の学生の皆さんは高い志を持って燃えて欲しい。上が燃えないと組織は不燃物集積所になる」

 まさに、自衛隊という組織そのものを表したようなイメージを受けるのだがNだけだろうか。派遣の根拠すら明確でない状態で危険な戦地に派遣されたり、無責任にも指揮官に明確な権限を与えなかったり、問題が起こればみせしめの如く蜥蜴の尻尾切りをして体裁を整える。
 田母神氏は今の日本の状況を憂い、論文という形で公に国の批判をした。それゆえに党益しか考えない自民党政府は即刻彼を更迭した。それどころか退職金の返納まで求められている。これが35年以上も国と自衛隊に尽くしてきた自衛官に対する答えなのか。
 そして、教育の徹底と称して政府の歴史認識を徹底遵守させる教育を施していくとして思考の徹底封殺を実施するとしている。これで、歴史認識を語ることはできなくなったとしても、本来提言できるはずの自衛隊のプロとしての意見すら「文民統制の危機」として封殺される恐れもある。要するに「自衛官は物を言うべからず」ということを暗に示しているのであろう。日本の防衛体制はさらに改善の見込みがなくなった。

 一方、民主党は幕僚長クラスの人事を国会承認人事にすべきだという意見をだした。この意見は一見良いように思えるが、それは目的の所在による。米軍では、陸空軍参謀総長、海軍作戦部長、海兵隊総司令官をはじめ、各統合軍司令官などの人事は議会で承認される。最近の例では、米中央軍司令官のぺトレイアス陸軍大将が、7月に上院で95対2で承認され、今年の10月31日に正式就任した。米国の場合は、今遂行している戦争をどのように行っていくかという観点から、政府が打ち出した戦略に基づき作戦を的確に行うことができるような有能な人材を承認することを目的としている。合衆国のために人事を選ぶため、共和党も民主党も関係なく能力のある人物を適材適所で配置するのである。
 日本でも、そのような人事承認体制をとることはよいことであるが、今の政治家にそれを見極めることができるだけの素養はあるのだろうか。Nは、はっきり言って「全くない」と思う。もちろん、民主党は「どうすれば物を言わない自衛官を幕僚長にできるか」といった思惑を持っているのである。というより、政治家が幕僚長というポストをどれくらい重要視しているかが問題である。前述したように米国では戦争遂行という明確な目的があるため司令官の存在は非常に重要であるが、日本の幕僚長にそこまでの重要性があるのか。政治家にしてみれば単なるポストを埋める人材を探すだけというのが単なる目的だろう。軍事戦略どころか国防戦略すら明確に持たない日本にとって自衛隊トップの人事などすでに形骸化してしまってはいないだろうか。適当に人事をするなら今すぐやめるべきである。ただ、幕僚長人事を国会承認にするならば、国会で自衛官が安全保障に関する意見を言うことができるようにするべきである。そのようになるチャンスが残されているということにも触れておかなければならないだろう。民主党にそんな気は到底ないであろうが。

 目的なき自衛隊を運営して行くのは非常に難しい。そして、これだけの規模の自衛隊に大きな活動をさせないならば規模を縮小すべきである。自衛隊ならば海外でかなりの数のオペレーションをこなすことができるはずである。PKFとして活躍することも、法整備ができれば現実になる。そういったことも考える機会になるということをこの空幕長更迭から見て行く必要があるのかもしれない。

 そして、もうひとつ言いたいのは、自衛隊の広報活動を徹底して行うべきだということである。以下にそのリストを挙げてみた。


・各幕僚監部のサイトに活動画像の日々更新
・幕僚長の会見や日頃のコメントなどの動画の更新
・リンクをわかりやすくして各自衛隊下部のサイトに行きやすくする
・幕僚長自らが出向き、講演会などで自衛隊の活動を紹介


 個人的には各幕僚監部のサイトの中では、統合幕僚監部のサイトが一番コンテンツや更新が充実しているとおもう。他国軍のサイトを参考にすればもっと充実度をあげることができるであろう。




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自衛隊がクーデターを起して現政府を倒したほうがいい世の中になるような気がしてきました。
自民も民主も期待できない。アホウ太郎も小沢も総理として相応しくない。
誰か革命的に日本政府を変えることのできる政治家が輩出されないものか…

2008/11/10 22:39 | 玉 [ 編集 ]


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