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Nの軍事ブログ

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2008-10-13-Mon- 今、自衛隊に本当に必要なものは何か 特別警備課程隊員の死から考える

 コメントがありましたので、Nの考えを深く述べたいと思います。

 まず、自衛隊から国軍としての明確な位置づけをすることが必要であるというNの意見は繰り返している通りです。しかし、それまでに書面上すぐに書き換えることができても組織や人を根本から変えることはすぐにはできません。

 本件に関しては、原因がいくつかあると思います。まず特別警備隊という特殊部隊としての部隊の機密性の高さです。特別警備隊は7年前に不審船対処部隊として誕生したとはいえ、ひそかに様々な訓練を行っているようで将来的には米国海軍特殊部隊 Navy Seals 並の組織を目指しているのかもしれません。
 そして、特殊部隊としての訓練の厳しさもあったのかもしれません。通常、軍系の特殊部隊の訓練というのは極限状態での戦闘訓練はもちろん、拷問耐久訓練なども行われます。特別警備隊でこのような訓練が行われていたかはわかりませんが厳しい訓練があったのは事実です。今回は特別警備隊自体の訓練ではなく特別警備課程という養成課程中でしたが、亡くなった3等海曹は「続ける自信がなくなった」として特別警備課程をやめる予定だったということです。しかし、今回の徒手格闘訓練はやめることが決まったあとに行われたものであって、慣例化していたという情報もあり、今回ばかりは厳しい訓練とは別の意図が感じられると思います。
 さらに、海上自衛隊の隠蔽体質というのがあると思います。閉鎖性といってもいいかもしれません。3等海曹が亡くなってから約2週間たっており、今になってこのようなことが明るみになってくるというのは情報の開示が遅いとしか言いようが無いと思います。この3等海曹が怪我をした時点で海上自衛隊警務隊はもちろん傷害容疑で捜査を開始していたはずです。そして、彼が死亡した時点で傷害容疑から傷害致死もしくは過失致死傷容疑に切り替わっていた(法律の専門家ではないので誤りがあれば是非)はずで捜査はかなり進んでいるはずです。それにもかかわらず、いまだ捜査中というのは素人目から見ても少し違和感を感じるのですがそれはNだけでしょうか。
 また、最後に海上自衛隊自体の根本的体質があると考えます。その根本的体質とは明確にはわかりません。ですが、いじめや暴力といった暗部がここ最近目立つ中での今回の問題なので海上自衛隊の体質というものが今回もでてきたのかもしれないと考えることは十分できます。

 主な原因をNなりに生意気ながらあげさせていただきました。Nは海上自衛隊を疑いたくはありません。ですから海上自衛隊警務隊には自衛隊唯一の司法警察組織として公正に捜査を実施し、捜査機関としてどんな圧力にも屈しない捜査をしていただきたいと思います。海上自衛隊は膿を出し切って変わるしかありません。自分自身を自分自身で捜査して真相を解明することができるかどうかは警務隊にかかっています。もし、今後の捜査結果に不正が含まれれていたことがわかれば海上自衛隊は終わりです。もう誰も信用しなくなるでしょう。

 また、これは今後日本自衛隊が国軍として歩むことができるかどうかを判断するための材料となると言ってもいいかもしれません。Nが強く主張している統一軍事法の制定と軍事法廷の設置ということを考える機会にもなります。厳正な捜査を行うことのできる内部機関を持ち、軍事法廷で裁く。司法の独立は守らなければなりません。統一軍事法は厳罰化を明記しなければならないものでありこういったことを完全にそろえなければ質の高い捜査は望めません。
 また、人材の育成も重要になってきます。優秀な捜査官は一方で捜査官でありながらもう片方では自衛官もしくは軍人です。組織に忠誠を誓いながらも公正な捜査を行う。そういった軍人が特に捜査を行わなければなりません。通常の手続きと同じように、警察機関が捜査をし、次に法務官が再び捜査をして法廷に持ち込む。複雑な課程はあるにせよ簡単に言えばこのような感じです。人材の育成では幹部の人格育成も重要になります。組織や自分のキャリアを思うあまりに隠蔽を指示したり行ったりしてしまう幹部(将校・士官)を作らないようにしなければなりません。そのためには、ミスを起こした人間をすぐに解任してしまうような減点方式の体質にも問題はあります。犯罪に対しては厳罰が必要ですが。
 そして何よりも最後は経験が一番ものを言うと思います。自衛隊は実戦経験がほとんど無く、こうした重大事故・事件の数も多くありません。さらに、全ての問題を自分たちで捜査できるわけではないので警務隊は捜査能力に欠ける面があるのは否めません。経験が組織をつくり、人をつくり、やり方をつくっていくのです。また、厳罰に伴って栄典制度の確立も確実に必要です。

 こういった総合的な問題を抜本的に改革したうえでそれにそって組織や人を運営していかなければ、今の状況ができあがった以上この状態から変わることはできないとNは確信しています。それゆえに海上自衛隊が今年になって抱えてきた問題の数々は自衛隊としての組織の限界を表すものであり、Nは自衛隊の危機であると言って間違いないと思います。今これを早急に変えなければさらなる被害者が出る可能性があり、このまま政府が放置しておくのは無責任としか言いようがありません。抜本的な改革が緊急に必要です。




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イージス艦あたごの件もそうですが、組織の弛緩と腐敗が起ってきているのだなあと思います。そもそも、現行憲法下で無理に似非而軍事組織をつくったのが原因だと私は思います。
憲法を改正して軍事裁判所と日本国軍を設置するか、もしくはより規模の小さい防衛組織をつくるかのどちらかでしょう。いづれにせよ現在の自衛隊は肥大化しすぎです。

2008/10/14 20:25 | 玉 [ 編集 ]


これらの旧体質を無くすためには憲法改正による国軍化と
軍事法廷の設置が不可欠というNさん・玉さんの意見には賛成です。一方、軍事に詳しくない一般大衆にとって今回の事件の原因は、制度が不十分だからというよりも、軍隊とはそういうものだから、という捉え方をされているように感じます。そのような意識がまかり通っている現状では、自衛隊内の問題が噴出すればするほど、国民は憲法改正に否定的になるでしょう。彼らの安易な意識を変えて行くことから始めなければ、国民投票に勝つことは難しいように思えます。
長文スマソ

2008/10/15 22:08 | ぐみ [ 編集 ]


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