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2009-11-26-Thu- PAC-3追加配備をどうするのか 今後の国防を再び考える

 防衛省は来年度から5ヵ年で3個高射群へのPAC-3配備を計画しています。すでに進行中の計画では第1、2、4高射群に配備することになっており、すでに配備は進んでいます。来年度予算に盛り込むかどうか検討されている今回の計画では残りの3個高射群にも配備を行い、全国に展開するというものです。しかし、社民党や民主党の閣僚や党内部から慎重論が出ており、追加配備が行われない可能性もあります。また、平成22年度予算では防衛力維持に必要な人員の確保も盛り込まれている模様です。

 ここで考えなくてはならないのはPAC-3の追加配備は必要なのかどうかということだけはありません。日本におけるミサイル防衛を包括的に考える必要があるでしょう。目先の予算だけにとらわれずに今後何年、何十年の視野で検討しなければなりません。これは国防戦略こそ国家戦略として長期的視野でたてなければならないということと同じことでしょう。当然なことではありますが、ミサイル防衛を今後長期的にどのような形にしていくのかということを決めた上で予算に盛り込まなくてはなりません。

 実際にどのような内容かと言えば、例えば今後SM-3をあたご型イージス護衛艦などへ搭載するために更なる改修を行うのか、THAADミサイルを導入するつもりがあるのかなどです。ミサイル防衛を確実なレベルまで持っていくつもりがあるならば、SM-3、THAAD、PAC-3の3段階として運用できるまで徹底してやるべきでしょう。きちんとした計画をたてられないようであれば、今後PAC-3を配備してそれで終わってしまったらMD体制は脆弱なままで意味を成さなくなります。それならば今のうちにやめるべきです。膨大な予算を使うのですから。

 徹底してやるか、これ以上やらないか。中途半端で終えるのが一番無駄なことでしょう。ミサイルを配備してそれで終わりではありません。ミサイルやソフトウェアは常に性能を高め、防衛能力向上に寄与していきます。また、レーザー兵器やABLの研究などこれも長期的かつ継続的に行わなければならないものもあります。一度導入したら継続が重要なのです。すぐに結果が出なければ「無駄」として扱われてしまうような現在の状況では、これらがきちんと議員に理解されることは残念ながらないでしょう。ですから、最初に述べたようにきちんとしたMD戦略をたてるべきだという意見を申しているわけです。計画によっては今後何年にもわたって膨大な予算が必要になります。3段階構想でやるつもりがあるのならば、通常の防衛予算ではなく、MD予算として別枠に設けることも検討しても良いかもしれません。そして、今の技術で言えば予算をつけた分だけ確度の高いものとなって返ってくるでしょう。もっとも、防衛予算について長期的に検討できず、目先の金が目的で議論が行われるようなレベルでは以上のことを検討する以前の問題ですし、民間の科学的な研究すらやめさせられるような状況では国防関連の研究についてなどまともな議論が行われるとは思えませんが。

 民主党政権になってMDが推進されると期待されていたもののどうやら無理なようです。パシフィック・パートナーシップへの参加やスーダンへの部隊派遣など海外への派遣を行う検討はしても、自衛隊の一番の目的である「国防」がいい加減になってしまっては話になりません。防衛費は削減するけれども任務は増やす。自民党がここ10年でやってきたことと同じでしょう。しかし、自民党は防衛大綱の改定を年末に予定し、軍縮をやめる方向へ転換する予定でした。それが政権交代でつぶれ、更に軍縮を続けるこの状況には黄色信号点灯とでも言っておきましょうか。もちろん自民党の今までの国防政策がよかったとは言えないでしょう。結果として軍縮して終わったわけですから。何もできないまま没落したのです。

 「効率化」「合理化」という言葉はもう聞き飽きました。防衛費・人員削減の名目で今まで使われてきた言葉です。どこまで効率的な運用をすればいいのでしょうか。弾薬を使わなければいいのでしょうか。燃料費がないから航空機を飛ばさなければいいのでしょうか。89式小銃を配備しなければいいのでしょうか。訓練を行わなければいいのでしょうか。広報活動でお金を徴収すればいいのでしょうか。本当に効率的な予算を組むつもりなら、装備品の単価を抑え、その分実戦的な訓練につぎ込んで戦力を維持する方向へ導いてほしいものです。どのような方策をとればいいのかを、素人のNが詳しく判断することはできません。しかし、今抱えている問題が防衛費や人員を削減することで解決できるということはないということだけは断言できるでしょう。




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