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2009-06-10-Wed- 自衛隊の警務隊とは その他の捜査機関は

 前回、特別警備応用課程学生の死亡事案で海上自衛隊警務隊が4人を書類送検したことについての記事を更新したが、今回は警務隊について簡単に見ていきたい。

 前回の記事で海上自衛隊警務隊という言葉を繰り返し使い、しつこいと感じた方もいるかもしれないが、それには理由がある。なぜかと言うと、陸海空自衛隊にそれぞれ存在する警務隊は警務隊でもそれぞれ細かい名称が違うのである。陸上自衛隊の場合は単に警務隊(GSDF Military Police)、海上自衛隊の場合は海上自衛隊警務隊(MSDF Criminal Investigation Command)、航空自衛隊の場合は航空警務隊(Air police Command)というような具合である。英訳も違う。よって、警務隊と一括りにするのは厳密に言うと間違いかもしれない。

 次は海上自衛隊警務隊の編制及び運用に関する訓令から警務隊に関して気になるところを見ていきたい(海上自衛隊警務隊に関してを中心に取り扱う)。

 警務隊は司法警察業務を行い、保安業務(陸警隊や警衛隊などの業務など)に協力することを任務としている。警務隊司令や副長には警務官を充てる。練習艦隊など国外で行動する際には警務官を随伴させる。海上幕僚長は警務隊の司法警察業務の遂行の適否を検討し、その適正化及び能率化をはかるため、年度ごとに警務監査を行う。そして結果を防衛大臣に報告しなければならない。出動時(防衛出動、治安出動、海上警備行動)の際の警務隊の運用はこの訓令のほか、別に定めるものによる。

 以上ピックアップして簡単にして羅列してみた。国外での行動の際に警務官を随伴させるというのは、国外で自衛官が関連する事故や事件などが起きた際に対応するものだろう。海上警備行動時の警務隊の運用についても記されている。実際に、インド洋で活動する派遣海上補給支援部隊や派遣海賊対処水上部隊には警務官が艦艇に同乗しているのだろうか。先日P-3Cが派遣された派遣海賊対処航空隊では派遣警務隊が編成されており、数名の警務官がジブチに派遣されている。陸上自衛隊のイラク派遣のときはイラク復興支援警務派遣隊が編成されていた。警務隊の業務を調査する警務監査が海上幕僚長のもとで行われている。これによって警務隊が自衛隊の警察として公平な立場で適正な捜査を行っているかどうかというのを調査している。1994年に発生した陸自の東富士演習場違法射撃事件では自衛隊での隠蔽が行われ、隠蔽を暴かなければならない警務隊も捜査を怠り、事実上隠蔽に加担した。後にこの事件は解決されたが、こうした隠蔽などがないかをしっかりチェックし、警務隊は公平な立場で犯罪を摘発しているということを示さなければ国民には疑われてしまう。実際にこうした事件が起こってしまっては信頼回復は難しい。

 警務隊の今後に関してだが、陸海空自衛隊それぞれの警務隊を統合幕僚長の下に統合するという計画もあるようだが、よくないと思う。なんでも統合すればいいというものではない。幸いというべきかわからないが、北朝鮮の武力による脅威が高まる中で自衛隊の予算が増え、人員増加の傾向に向かうことになるだろう。そのときはそれぞれの自衛隊において警務隊を強化して、きちんとした捜査機関として存続させるべきである。


2年前に撮影(編集済み)
警務官



 警務隊とは違うが、職員の法令順守などを監察する機関として防衛監察本部が2007年に設置された。防衛監察本部は独立性の高い大臣直轄の機関として位置づけられており、監査・監察体制強化のために運用されている。機会があれば今後まとめてみたい。また、先日自民党の防衛政策検討小委員会がまとめた提言でも触れられているが、自衛隊には軍事法廷がないため警務隊の捜査後は民間人と同じ法廷で裁判が行われることになる。

 ちなみに、冒頭で紹介した英訳だが、米軍にある内部捜査機関にはどのようなものがあるのだろうか。海軍の場合、憲兵とは違い海軍犯罪捜査局(NCIS Naval Criminal Investigative Service)や海軍情報部(ONI Office of Naval Intelligence)の一部がある。更に、軍法会議に関連して海軍法務部(Navy JAG)の法務官が再度捜査を行う仕組みになっている。これについてはこれまた機会があれば詳しくまとめてみたいが、ここでは警務隊の英訳に注目してみる。海自警務隊の「Criminal Investigation Command」は実際に米陸軍の捜査機関として存在している。訳せばそのまま犯罪捜査コマンドとなるだろうか。一方陸自の警務隊は憲兵のMPであり、米軍の組織と照らし合わせると部隊のレベルが変わってくる。自衛隊でのこだわりだろうか。

 最後になるが、警務隊統合の話とともに警務隊と情報保全隊を統合するという話もどうやら存在するようだ。統合する意味がないように思えるのだが。




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