FC2ブログ


Nの軍事ブログ

ご批判、意見、訂正など是非お願いいたします。何か情報があれば是非コメントをお待ちしております。
2009-05-20-Wed- [中東情勢]パキスタンのタリバン掃討作戦

 パキスタン政府は先月末から北西部で掃討作戦を行っている。4月26日の発表では北西辺境州マラカンド地域ローワー・ディール地区でタリバンに対する掃討作戦を実施。27日には同地区で掃討作戦を実施し、タリバン戦闘員20人を殺害した。更に、28日にブネル地区でタリバンの掃討作戦を開始し、29日に50人以上のタリバン戦闘員が死亡したという。

 そして、今月8日にパキスタンのザルダリ大統領はパキスタン北西部のスワト渓谷に潜伏しているタリバンの排除を目的とした掃討作戦の開始を発表した。パキスタン政府は2月に、北西部でイスラム法導入を認める形で武装勢力との和平合意を結んでおり、この発表によってそれが破棄されることになった。作戦当初、1万5000人ほどの部隊をスワト渓谷に配置し、地上及び航空攻撃を実施した。この作戦開始で避難民が更に増大することになる。


スワト渓谷とミンゴラ

大きな地図で見る


大きな地図で見る


 10日、政府が外出禁止令を緩和したことで戦闘地域に残された住民10万人以上がいっせいに避難。そして、パキスタンの発表では24時間以内で180人から200人を殺害したという。15日にも外出禁止令が一時解除され、数万人が避難し、国連は同日から過去2週間で100万人ほどの住民が避難したとした。また、同日時点で軍の発表では20万人がミンゴラにとどまっていた。17日には2つの町、マッタとカンジュに進行した。18日には作戦開始から4週目に突入し、前日に進行した2つの町での交戦が続いた。この日の発表では武装勢力側は1000人以上が死亡し、パキスタン軍兵士49人以上が死亡した。ミンゴラの北部と南部から進行し、挟撃作戦を展開するという。

 現在も戦闘は続いており、徹底した掃討作戦が実施されている。19日、米国はスワト渓谷の避難民対策として約105億円の支援を表明した。米国は、パキスタン政府の武装勢力への対応に不満を持っており、圧力をかけていた。今回の掃討作戦実施への見返りという形になるのだろうか。これまで、145万人以上の避難民が出ており、パキスタンのアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は緊急かつ大規模な援助が必要であるとしている。

 米国はアフガニスタンを対テロ作戦の主戦場、パキスタンも重要な拠点と位置づけている。アフガニスタンへの物資輸送でもパキスタンを通るため、輸送ルートの確保は非常に重要な問題となっている。米国のアフガニスタンに対する新戦略ではパキスタンに今後5年間で約7300億円にまで支援を拡大するとしている。掃討作戦の行方や米国とパキスタンの関係は今後の対テロ戦争の行方に重要な意味を持ってくるだろう。


(ローワー・ディールLower Dir ブネルBuner スワト渓谷Swat valley ミンゴラMingora マッタMatta カンジュKanju)




軍事報告 | trackback(0) | comment(0) |


<<グアンタナモ基地内の特別軍事法廷存続 収容所は閉鎖へ | TOP | [海賊対処]コメントへの返事>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://96483.blog59.fc2.com/tb.php/200-83988218

| TOP |

●訪問者数

2009年11月19日から


いままでの単純HIT数
ブログパーツUL5

●BLOG内記事検索

●プロフィール

N

Author:N
 
自衛隊、日本関連の軍事情報を中心に運営しています。

▼リンク


このブログをリンクに追加する

●最新記事

●最新コメント

●最新トラックバック

●日付別記事一覧

08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

●月別アーカイブ

●カテゴリ

●注目!!!

クリックをお願いします


軍事 ブログネットワーク

単純HIT経過


QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RMT