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2009-03-27-Fri- 破壊措置命令発令

 ついに「破壊措置命令」が防衛大臣から発令された。北朝鮮は一回目のブースター落下が日本海の秋田沖130キロ地点、二回目のブースター落下が銚子沖2150キロの太平洋上とみているが、落下地点を誤った場合に備えて迎撃を行うことになった。基本は「人工衛星」自体の迎撃を行わない方針であるが、日本本土に物体が落下する可能性がある場合は自衛隊によって迎撃される。

 麻生総理大臣や外務・防衛両大臣などが迎撃を行うという方針を示したとき、諸外国は実は驚きをもっていたという。日本が珍しく強気に出ているからである。確かに、明言して万が一迎撃をできなかったときの政権へのダメージは大きい。しかし、政局よりも国民の生命財産のほうが大事である。「政治判断」などは必要ない。日本本土に落下する場合は迎撃しないよりは迎撃をしたほうが被害が少なくてすむ。

 それはそうと、この命令によって動く自衛隊の部隊であるが、まず日本海に佐世保のイージスシステム搭載護衛艦のこんごうとちょうかいが展開する。太平洋には横須賀に配備されているきりしまが展開しデータを収集、PAC―3弾を運用する高射部隊が市ヶ谷、船橋、朝霞、岩手、秋田に展開される模様。確認しておくが、PAC3の運用は航空自衛隊が行っている。今月3日の今日の報告で明記したが、MD統合任務部隊が編成され、指揮は航空自衛隊航空総隊司令官である永田空将がとることになる。統合幕僚長に就任したばかりの折木陸将にとっても就任早々の重大任務である。他国からの物体落下の危険性がある日本にとって、これはまさに「実戦」体制になる。

 発射後、米軍の早期警戒衛星や通称「ガメラレーダー」などで情報収集を行い、日本海に展開するイージス護衛艦で探知、追尾を行い、ブースターが日本海に落下した後に何事もなく日本海を通過すれば、太平洋に展開するきりしまで残りを追って終わりである。日本に落ちる可能性は少ないにせよ、自衛隊は統合運用体制で一通りの流れを確認することができるだろう。ある意味演習にもなり、統合運用体制の問題点も浮き上がっているかもしれない。仮に日本にブースターが誤って落下したら惨事になるであろう。その時、自衛隊は悪者になってしまうのだろうか。

 鉄砲の弾を鉄砲の弾で打ち落とせるか、などと言った政府筋がいたが、それは開発当初20年ほど前に言われていたことで、端的に言えば今ではより精度が上がっていることに間違いはない(発言では、ばーんとかどーんとか言っている)。時間を予告して迎撃する実験を日本は行ったが、米軍では訓練として時間を予告しないものも成功させているし、昨年の2月には、イージス巡洋艦レイク・エリーが太平洋上空の高度約250キロの地点で制御不能で落下の危険性があった偵察衛星をSM-3で撃墜している。必ず迎撃できるということを主張しないが、アメリカから大枚をはたいて買ったものであるからこういうときに使わなかったら意味がない。ただ、今回は使わないことを祈るだけである。

 また、前回のシリーズの中で紹介した国民保護の重要性も「そのとき」がこなければ大きくとりあげられないこともわかった。国民は「そのとき」に不安をあらわすのではなく、事前にこういった問題に当事者意識、関心をもって生活しなければならない。自らをいかにして守るかは自分であらためて考えるべきである。




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