Nの軍事ブログ

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2010-02-06-Sat- [ハイチ大地震]PKO陸自派遣 海空自衛隊の支援はどうなるの?

 昨日、閣議決定によってハイチにおけるPKOへ陸上自衛隊部隊計350人の派遣が正式決定し、本日先遣隊の一部が出発しましたが、海上自衛隊と航空自衛隊の支援がどうなるのかということがずっと気になっていました。というのも、遠いハイチまで350人の部隊と物資や機材を運ぶためには輸送手段が必要になるからです。当然のことと言えば当然なのですが、こうした場合3つのケースが検討されることになります。

 1つ目は海上自衛隊の輸送艦やその他艦艇に車両を搭載し、太平洋を渡っていく方法です。時間がかかり、隊員にとってはしんどい部分もあるでしょうが、大量輸送が可能ですし、洋上拠点として医療支援にあたることもできます。万が一治安が悪化し、即時撤退が要求される際にはヘリで洋上まで部隊を輸送することも一応可能ではあります(ヘリの運用はどうあれ)。19500トン型護衛艦(22DDH)ほどの艦艇があればより理想的な運用が期待できるでしょう。

 2つ目は航空自衛隊の輸送機を使う方法です。政府専用機、C-130H、U-4などが考えられます。特別航空輸送隊が運用する政府専用機は人員を最大350人を輸送する能力を持っています。また、航続距離も問題ありません。C-130Hは航続距離の問題から途中数回飛行場を経由して行く必要があります。なので、マイアミ・ハイチ間のピストン輸送に利用されています。U-4は太平洋をひとっ飛びできる航空機ですが、輸送量が小さいため大量に人員を輸送することができません。こうしたことから先遣隊の輸送は政府専用機が行うことになりました。C-Xが配備されればより効果的な運用が期待されます。

 3つ目は民間の船舶・航空機をチャーターする方法です。最近では、海賊対処活動に従事する海上自衛隊の航空隊が使用する機材の輸送をロシアの大型輸送機アントノフ(An-124)がジブチまで行いました。

 これら3つを組み合わせて使えるものを最大限利用して輸送を行うことが望ましいのですが、今回輸送艦を利用できない事情が出てきています。それは昨日記事にしましたが、友愛ボート構想の一環であるパシフィックパートナーシップへの参加です。これについて東京新聞が記事にしていますのでそれを確認していきましょう。

ハイチ支援より交流行事 海自輸送艦『友愛ボート』理念先行(東京新聞)(一部抜粋)
(略)
 一方、ハイチ大地震に派遣される自衛隊の国連平和維持活動(PKO)部隊は、本格的な復旧にあたる第二陣が重機やトラックの輸送に艦船を利用する計画だ。海自輸送艦を二隻使えば輸送でき、現在、「おおすみ」「しもきた」の二隻が使用可能となっている。

 だが、「おおすみ」をハイチに派遣した場合、親善行事の開始に間に合わない可能性があり、結局、ハイチPKOではチャーターした大型の民間輸送船一隻だけを活用することにした。防衛省の内部では「輸送艦はコンテナ輸送には不向き」との指摘もある。


輸送艦しもきた 横須賀港
shimokita


 定期的なドック入りが必要であるなどの理由で、艦艇は常にすべてが動くことのできる状態にはありません。3隻あるおおすみ型輸送艦も同様でこの記事によると現在おおすみ、しもきたが使用可能だということです。今回、重機やトラックの輸送に2隻が必要だということで、このうち1隻をパシフィック・パートナーシップに派遣すると輸送艦が不足するということのようです。

 もうひとつ東京新聞の記事から抜粋します。

ハイチPKO派遣命令 陸自第一陣きょう出発 鳩山政権初(東京新聞)
(略)
 米マイアミとハイチ間をピストン輸送する航空自衛隊の輸送機C130のほか、海上自衛隊の護衛艦や輸送艦も帰還時などに備えて待機する。



 と、ここまで書いてから防衛省のサイトで詳細が発表されていることに気がつきました。派遣部隊編成の概要が記されていました。発表をまとめてみます。(最後に関連リンクを貼ります。)

 海空自衛隊部隊は補給、輸送目的で編成されることになります。海上自衛隊部隊は輸送艦、補給艦、護衛艦それぞれ一隻ずつで当面の部隊展開では活動しないとのことです。しんぶん赤旗によると約540人規模の部隊となるようです。そして、航空自衛隊の部隊は第1ハイチ空輸隊などを編成し、約200人の編成になります。また、空自はさきほど記した3つの航空機に加えて、空中給油・輸送機KC-767を初めて海外任務に利用するようです。陸海空あわせて総勢1100人規模となります。

 東京新聞の記事では帰還時に備えてとなっていますが、先遣隊の帰還なのか、10ヶ月後のことなのか、治安悪化などの緊急事態に備えてなのか詳しく分からないものの、とにかくすぐ派遣できるようにしておくということなのでしょうか。自衛隊は万全の態勢を整えて復興支援活動を実施することになります。遠いハイチという国での過酷な活動になるでしょうが、各国と協力し無事に任務を完遂することができるように祈りたいと思います。


▼関連リンク
防衛省 / ハイチへの自衛隊部隊派遣に伴う、ハイチ国際平和協力業務の実施に関する自衛隊行動命令の発出について
(ここに部隊編成の内容が記されたPDFファイルがあります)

しんぶん赤旗 / ハイチPKO派遣決定 空中給油機 初の海外任務




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2010-02-05-Fri- [ハイチ大地震]ハイチPKOへ陸自部隊派遣決定

 ハイチにおけるPKOに陸上自衛隊部隊を派遣することが正式に決まりました。本日2つ目の記事です。

ハイチへPKO派遣決定=陸自第1陣、6日に出発(時事通信)

 政府は5日午後の閣議で、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、大地震の被害を受けたハイチで復興支援活動を行う国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)に、陸上自衛隊の施設部隊約350人を派遣することを決めた。自衛隊のPKO参加は7回目。1992~93年のカンボジア(約600人)、2002~04年の東ティモール(約690人)に次ぐ大規模派遣となる。


 6日に先遣隊として中央即応連隊などの要員を中心に構成されている約160人が政府専用機などで出発します。また、13日にさらに40人が出発し計200人で活動を行う予定です。その後、本格的な復興支援を行う2次隊は北部方面隊第5旅団から2月下旬にも出発し、活動を開始次第先遣隊は撤収します。

 また、以前から機材の輸送手段が気になっていましたが、海賊対処任務のときと同じようにアントノフ(海賊対処のときはAn-124、今回はAn-225・An-124)での輸送になるようです。長期の航海になることを考えれば当然のことでしょうか。持ち込む機材は油圧ショベルやブルドーザー、トラック、軽装甲機動車などで計150両ほどになるということです。

 宿営地を設ける活動拠点はポルトープランス西方地域で、派遣期間は11月末までの約10ヵ月間です。必要があれば延長措置がとられることになるでしょう。

 さて、韓国は来週にもPKOに韓国軍部隊を派遣する予定だということです。聯合ニュースによると、部隊は約250人で工兵を中心として医療兵力も含まれる予定です。また、活動予定地域は陸上自衛隊の医療部隊が活動しているレオガンなので日本との連携も気になります。その医療部隊の活動の様子が統幕や防衛省、中央即応集団のサイトで公開されています。以下にリンクを貼っておきます。


▼関連リンク
防衛省 / ハイチ共和国における国際緊急援助活動(医療活動)写真一覧
統合幕僚監部 / ハイチ共和国における国際緊急援助活動(医療活動)
中央即応集団 / トピックス




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2010-01-25-Mon- [ハイチ大地震]ハイチPKO 陸上自衛隊部隊派遣へ

 ハイチにおけるPKOに自衛隊部隊が派遣されることになるようです。

ハイチPKOへ自衛隊派遣決定 300人規模、国連に通報(共同通信)

 政府は25日、基本政策閣僚委を官邸で開き、ハイチ大地震への人道復興支援のため国連平和維持活動(PKO)として自衛隊を派遣する方針を決めた。国連の要請に応じるもので、同日中に国連に通報する。ハイチは内戦が続いているが、平野博文官房長官は25日の会見で、PKO参加5原則の条件を満たすとの認識を示した。


 派遣目的は復興支援で、国際連合ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)への参加となります。陸上自衛隊の施設科からの要員を中心とし、300人ほどの部隊になる模様です。今回はがれきの除去や道路の復旧活動などのインフラ整備を行うための派遣であり、治安維持のための部隊派遣ではありません。現地では大地震によって建物のほとんどが倒壊し、工兵のニーズが多くあります。今後、国連からの正式な要請があり次第派遣が実現することになります。

 陸自の施設部隊派遣ということになれば海上自衛隊の輸送艦隊や航空自衛隊の輸送機なども支援にあたることになるのでしょうか。1992年にPKOの一環で陸自部隊がカンボジアに派遣された際には海空自部隊が支援に当たっています。これらは人員や資材、機材、車両、ヘリなどを輸送するためのものです。今後詳しい情報が発表され、報道されることになると思います。

 さて、ハイチにおけるPKOへの自衛隊のかかわりについて19日の記事後半で簡単に記しました。これは防衛白書に記されていたものから持ってきたものです。自衛官がPKO実施計画にかかわっていたようなのですが、今回の派遣を見て改めて思うのは自衛隊の活動範囲が本当に広がったなということです。活動範囲は全世界、数名の自衛官派遣ではなく数百名の部隊を各地に展開するまでになったのですから、そのような印象は誰しも持っていることでしょう。今回ハイチ派遣は地震によるものですが、スーダンPKOへの部隊派遣も数百名規模で検討されています。これから陸自のPKO任務は増えていくのでしょう。


▼関連リンク
防衛省 / 国際連合ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に関する国際平和協力業務の準備に関する大臣指示の発出について
Nの軍事ブログ / [ハイチ大地震]長期的支援が必要 自衛隊部隊の活動を考える




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2010-01-20-Wed- [ハイチ大地震]自衛隊ハイチ国際緊急医療援助隊の派遣が決定

 20日午後、防衛大臣からハイチへの自衛隊部隊の派遣命令が出されました。概要は次の通りです。

・約100名のハイチ国際緊急医療援助隊を編成
・中核は陸自第13旅団からの医官などで隊長は白川誠1等陸佐
・21日の夜にチャーター機で成田から出発し、マイアミから空自C-130でハイチ入り
・レオガン市でJDR医療チームから任務を引き継ぐ
・21日以降小牧基地から派遣するC-130輸送機と現輸送機の入れ替えを実施

 立派な活動を期待したいと思います。防衛省発表による詳細や隊旗授与式の様子は以下の関連リンクを確認ください。


▼関連リンク
防衛省 / ハイチにおける大地震に対する自衛隊部隊による国際緊急援助活動(医療活動)の実施について
陸上自衛隊中部方面隊 / ハイチ国際緊急医療援助隊 隊旗授与式
陸自第13旅団 / ハイチ国際緊急医療援助隊




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2010-01-19-Tue- [ハイチ大地震]長期的支援が必要 自衛隊部隊の活動を考える

 国際緊急援助隊(JDR)の医療チーム25人が18日に活動を開始しました。ポルトープランス近郊レオガン入りしたのち準備を整え、治療活動を始めました。昨日治安が心配であるという旨を記しましたが、同地にPKO司令部と駐屯地を置いているスリランカ軍によって護衛が行われるということで調整がついたようです。現地では物資の略奪などで治安が悪化しているため、米軍など各国部隊と警察が治安対策にあたっています。また、この治安悪化を受けて国連の潘基文事務総長は、国連平和維持活動PKOにあたる国連ハイチ安定化派遣団に3500人(兵士2000人、警察官1500人)追加派遣することを安全保障理事会に勧告しました。ちなみに現在約9000人がPKOで治安維持にあたっています。また、ロイターによれば今週半ばには港湾の一部使用を再開し、海上からの荷揚げができるようになるということです。隣国のドミニカ共和国から陸路で輸送が行われていましたが、これで物資がより届けられることでしょう。

 医療チームの活動が休憩返上で行われる中、二石昌人団長が長期的支援が必要だとの見方をしめしました。二石団長は、負傷者が多く治療を引き継ぐ病院が機能していないことを挙げ、JDR医療チームが引き揚げた後に長期滞在可能な自衛隊部隊が医療支援を行うことが望ましいとの考えを語りました。陸上自衛隊は70~80人規模の医療部隊を中部方面隊、中央即応集団からの要員を中心に派遣する予定ですが、やはり更なる派遣も必要な気がしてなりません。防衛省でじっくり検討されているでしょうが、可能性の一部を考えてみます。

 自然災害で自衛隊部隊が派遣される場合には、国際緊急援助隊の一員としての派遣となります。そのなかで自衛隊部隊は医療活動や物資の輸送活動などを実施することになります。陸自から医療要員が派遣されるということは決まっていますし、空自はC-130Hによる輸送活動を実施しました。ここで、今後の活動の参考に過去の地震における国際緊急援助活動を見ていきましょう。

 1999年のトルコにおける地震では、イスタンブルに海上自衛隊から輸送艦「おおすみ」、掃海母艦「ぶんご」、補給艦「ときわ」の計426人が派遣されました。また、2004年末にはスマトラ島沖地震の援助活動としてタイに海自から艦艇を派遣しました。インド洋での補給支援活動からの帰路についていた護衛艦「きりしま」、「たかなみ」、補給艦「はまな」が現場に向かい救援活動などに従事しました。また、これを引き継ぐ形で2005年のはじめに今度はインドネシアでの活動として輸送艦「くにさき」、護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」を派遣して陸自部隊や物資の輸送を行いました。さらに、2005年10月に発生したパキスタン地震には陸自UH-1を6機、空自C-130Hを4機、政府専用機2機を派遣しました。

 スマトラ島沖地震ではインド洋から帰還する際の艦隊が国際緊急援助活動に従事しています。今回もたまたま帰国途中の艦隊がいますが、ハイチまでは東南アジアと比べても距離があり、現地のニーズに合わないであろうことから派遣は難しいと考えられます。今必要なのは医療・防疫従事者と物資です。やはり、しばらくは空自の空輸隊を増強して物資の輸送活動を実施するのが最善でしょう。また、準備が整い次第、輸送艦、補給艦、掃海母艦、護衛艦などに物資や人員、ヘリや重機を搭載し、派遣することも可能性として考えられます。ただし、艦隊の派遣は距離もありますしかなり大変とは思いますが。

 さて、ハイチは国連の支援によって安定化の道をたどっていました。しかし、今回の地震で再びハイチ国内には失望が広がっています。日本は国際緊急援助隊としての活動を行うとともに、これを機にハイチでのPKOに参加することを検討してはどうかと思います。自衛隊とハイチの関連がないかと少し調べてみたのですが、ハイチでのPKOにかかわる自衛官が派遣されていたことがわかりました。これは、ニューヨーク国連本部の平和維持活動局軍事部軍事計画課において2002年12月から陸上自衛官1名(2佐)が計画幹部として派遣されているもので、2004年6月から始まった国際連合ハイチ安定化ミッションMINUSTAH(United Nations Stabilization Mission in Haiti)の運用における助言や計画立案、現地視察などを行っているようです。現在派遣されているかどうかはわかりませんが、このような経験が自衛隊にあるのならばハイチPKOの情報も参加国並みにあるのではないでしょうか。

 MINUSTAHは期限になっても延長されながら現在に至ります。ブラジル陸軍を主体として2004年に始まり、現在は約9000人のPKO要員が派遣されており、先ほど述べたように3500人が増員されることになります。2006年に選挙が行われるなどハイチは問題を抱えながらも安定へ向かっていましたが復興にはかなりの時間を要します。遠い中米の国ですが、ホンジュラスにハリケーン災害支援を行ったこともありますし、民主党政権が進めるPKOへの積極参加にも合致しますし、PKO参加は今後十分検討する価値のあるものであるとおもいます。

 再び現在の状況ですが、米軍が治安活動、医療支援活動、物資・人員輸送活動などで目立った活躍をしているようです。近いこともあって迅速かつ大規模な活動が行われ、陸海空軍・海兵隊・沿岸警備隊など全5軍で約1万人を派遣しているようです。これについてオバマ大統領は、世論調査で8割の支持を得ているということですが、米国はハイチに深くかかわっていたということもあって、支援の責任をこれも8割が感じているということです。オバマ大統領の対応は成功と言えるでしょう。政治的にいえば、危機をチャンスにしたということです。民主党政権には今後このような対応を期待できるのでしょうか。しっかり見ていく必要がありそうです。


▼関連リンク
JICA / 国際緊急援助
陸上自衛隊 / インドネシア国際緊急援助活動(地震・津波災害)
陸上自衛隊 / パキスタン国際緊急援助活動(地震災害)
防衛省 / ハイチにおける大地震に係る自衛隊派遣について(PDF)




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2010-01-18-Mon- [ハイチ大地震]自衛隊部隊派遣を決定 空輸隊は活動実施

 政府は、自衛隊から医官など70~80名程度の部隊を国際緊急援助隊としてハイチに派遣することを決めました。17日に現地入りした医療チームに加わって活動を行う予定だということです。この部隊は陸上自衛隊中部方面隊からの人員を中心に編成される模様で、部隊派遣は統合幕僚監部主導で行われることになるでしょう。この部隊派遣に関する調査チームが18日に出発し、ハイチ、ドミニカ共和国、米国に派遣される予定です。

 訓練のため米国にいた航空自衛隊のC-130H戦術輸送機はすでに活動を実施しています。国際緊急援助隊として派遣されている医療チームと、自衛隊から派遣されている調査チームの輸送をマイアミからハイチまで行いました。また、米国とハイチ政府の要請によりハイチからマイアミまで被災した米国人34人を輸送しました。16日に日本を出発した自衛隊の調査チームは、C-130Hを中心としたハイチ国際緊急援助空輸隊を支援するためのもので、統合連絡調整所を設置し、統合幕僚監部運用部から山下隆康1等空佐が指揮官として派遣されています。昨年10月にインドネシアに派遣された調査チームの指揮も統幕運用部から派遣された自衛官によって行われています。

 さて、自衛隊部隊派遣が本格化するようですが、政府の対応がはじめから少し遅いように感じるのは事実でしょう。理想的なのは迅速に大規模な派遣を行うことです。地震発生から5日以上たちますが、まだ自衛隊部隊の先遣隊を派遣している状況からは迅速さは感じられません。C-130H輸送機がたまたま米国にいたから活動がすぐにできましたが、こうした事態への対応をしっかりできるようにしてもらいたいと思います。こういう事態でのアピールというのも国際社会においては必要なことだと思います。資金拠出、人的支援の両面をアピールして日本の方針を示すことは日本の貢献を知らしめるチャンスでもあるのです。

 政府の対応に遅さを感じることについてはいいとしても、部隊派遣の際に心配になるのは現地の治安です。物資が十分にいきわたっていないために略奪が発生し、活動への支障が心配されます。また、感染症などの蔓延も可能性として気になるところです。今後その他の部隊派遣も考えられます(海自の輸送艦、空自の輸送機、陸自から人員派遣など?)。非常に大きな被災規模ですから、すでに派遣されている医療チームや自衛隊部隊が必要な活動をしっかり行うことができるように期待しています。


▼関連リンク
防衛省 / ハイチにおける大地震に対する自衛隊部隊による国際緊急援助隊の航空輸送について
防衛省 / ハイチ共和国への国際緊急援助隊の派遣に係る準備に関する大臣指示及び一般命令の発出について




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2010-01-15-Fri- [ハイチ大地震]早急に大規模支援が必要 各国の対応

 ハイチで12日午後(日本時間13日午前)に大地震が発生しました。被災規模が非常に広く、犠牲者が大量に発生しているとみられ、各国は支援に乗り出しています。米国政府は大規模支援をいち早く表明し、日本時間15日昼までに米国をはじめ中国、フランス、イギリス、スペインなどの支援隊が現地に到着しています。しかし、地震発生から丸3日たった15日(日本時間)まで、ハイチ首都にあるポルトープランス国際空港が駐機場の不足などの理由で着陸を一時停止するなど救援の障害となっていました。このため、救援隊が現地に入れず隣国のドミニカ共和国で待機する事態となったり、物資を現地に送ることができないといったことが起こり、支援が滞っていました。しかし、その後米国の管理下で航空管制が再開され、今後支援が続々と行われる模様です。

 各国の支援内容ですが、米国が約5500人の地上部隊や空母を投入するなど最も大きい規模の支援を行う模様です。以下は米国の支援内容の一部です。

・陸軍3500人(第82空挺師団)
・海兵隊2000人
・航空母艦 カール・ビンソン(Carl Vinson)
・病院船 コンフォート(Comfort)
・強襲揚陸艦 バターン(Bataan)
・各軍輸送機
・沿岸警備隊

 動画も加えて置いておきます。

大使館から避難させる沿岸警備隊の部隊


第1次支援を行う沿岸警備隊のHC-130輸送機


空母カール・ヴィンソン


 米国は地震発生現場から近いことから、早い時期から活動を行っており、大規模な兵力を投入するもようです。グアンタナモ基地の医療施設も使用しています。また、中国も救援隊を素早く派遣しました。

 では、次に日本政府の対応ですが、14日の夜に先遣隊となる緊急調査チームをハイチに派遣しました。この先遣隊は外務省、防衛省、JICA(国際協力機構)の職員6名で構成されています。また、15日午前に北沢俊美防衛大臣が記者会見を行いました。その中で、米国に演習で派遣されている航空自衛隊のC-130輸送機がアリゾナ州におり、演習が終わるためすぐに利用できることを明らかにしました。そして、JICA(国際協力機構)がフロリダ州に備蓄している物資を輸送する任務につかせる考えをしめしました。

 その後、政府は国際緊急援助隊派遣法に基づいて緊急医療チームの派遣を決定しました。緊急医療チームは約20人で16日に米国フロリダ州マイアミに向けて出発し、情勢判断をしながら航空自衛隊C-130輸送機で17日にハイチ入りするということです。また、C-130輸送機使用に伴い防衛相は統合幕僚長に準備命令を出しました。


大きな地図で見る


 今回たまたま米国にいた空自C-130輸送機が支援にまわることになりましたが、今後陸上自衛隊部隊の派遣もあるかもしれません。とりあえずのところは、円滑な支援の遂行を期待したいと思います。


▼関連リンク
防衛省 / ハイチ共和国への国際緊急援助隊の派遣に係る準備に関する大臣指示及び一般命令の発出について




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